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本工事は、ビル屋上の既存FRP防水が経年劣化により浮きやひび割れを起こしていたため、改修を行ったものです。既存防水層には広範囲にわたる浮きや剥がれが見られましたが、下地自体はしっかりしていたため、費用を抑える目的で全面撤去は行わず、既存層を活かした改修工法を採用しました。 まず、劣化や浮きが確認された箇所を調査し、特殊なアンカーを用いて浮きをしっかりと固定しました。その後、下地を清掃・調整したうえで、ウレタン塗膜防水に用いる通気緩衝シートを敷設し、下地からの水分や水蒸気を適切に逃がす構造としました。 その上からウレタン塗膜防水を施工し、複数回に分けて塗り重ねることで、継ぎ目のない防水層を形成しました。仕上げにはトップコートを均一に塗布し、紫外線や摩耗に強く、美観と耐久性を兼ね備えた仕上がりとしています。 施工後の屋上は、光沢のある美しい表面に仕上がり、防水性能・耐候性ともに大幅に向上しました。既存のFRP防水層を有効に活かしたことで、コストを抑えながらも長期的に安心して使用できる屋上となっています。